声が枯れるということは声帯が何らかの原因で
ダメージを受けている可能性が高いです。
そもそも声が出る仕組みは肺の空気が声帯を振動させて
音になるわけですから、声が枯れるというのは、声帯に
異変が起きているので、喉は痛くないこともあります。
喉は痛いし、声も枯れるということであれば風邪の可能性が高いです。
喉も声帯も炎症を起こしているからです。
声が枯れる仕組み
声が枯れるのは声帯がダメージを負っているからだと冒頭ではなしました。
ではなぜ声帯がダメージを受けると声が枯れるのか?
結論から言うと、声帯が腫れて、声を出す時に
声帯が閉じないから、そこから空気が漏れるので、
枯れる、掠(かす)れて聞こえるのです。
声枯れを起こしている時、大きくわけて2通りの声帯異常が考えられます。
声がれの原因1.声帯ポリープ
声帯は唇のような形の中にV字型の靭帯があるといった形状です。
声帯ポリープになると、唇で言うと上唇か下唇の一部がニキビのように少し膨れます。それをポリープと呼びます。
喉が痛い場合もありますが、喉が痛くないこともあります。
声帯の正体
口笛を吹く時に口をすぼめるように声を出す時は声帯の
空気の通り道である声門の開閉を高速に繰り返し、
そこに空気が通ります。
高い声を出せばより速く開閉を繰り返し、
低い声であれば、開閉はゆっくりです。
もしも声帯ポリープがある場合は、声門がうまく閉じないために
声が枯れたり、かすれたりするのです。
ちょっとグロテスクかもですが、次の動画のリンクで
声帯の動きを見ることが出来ます。
声帯は靭帯です。「靭帯が切れる。」と聞いたことがあると思いますが、
靭帯とはコラーゲンの繊維です。コラーゲンというとプルプル、
そんなイメージがあるかもしれませんね。
元はプルプルのコラーゲンの組織が結合して靭帯となっているわけなので、
柔軟性もあり様々な声をだせますが、酷使すれば当然傷つく仕組みになってます。
「そうか、ならすぐにでも喉を休めるアプローチを取ったほうが
良いな」と思った人は次の記事で喉を休めたい時に飲んで良い物
悪いものを挙げているのでぜひご覧ください。
声がれの原因2.声帯結節
声帯結節も声帯にダメージを受けていることです。
ポリープとの違いは傷の種類です。ポリープとは血豆です。
一時的なダメージによるもの例えばカラオケや、叫んだり、
大声で怒鳴ったりするとできます。
声帯結節の傷はタコです。タコとは長期的なダメージ、同じ部分を
酷使することで、声帯の皮膚が腫れ、硬くなることをいいます。
次のページでは声帯結節になりやすい職業、
声を出す習慣が無いのに声が枯れる理由などお話しています。