解雇時の退職金上乗せ(実話)

実は私、24歳の頃に会社からリストラを受けたことがあります。

親会社への吸収合併による整理解雇でした。

当時は「こんなもん不当じゃ!」と思ったものです。

その時に私と共に同じくリストラにあった会社の先輩は
本社の人間に不当性を訴え、本来提示されていた退職金(和解金のような扱い)よりも
20万多くの金額を請求することに成功しました。


元々正社員からのリストラではなく、
紹介予定派遣⇒契約社員からのリストラでした。
とは言っても正社員のリストラに共通する会社の不当性があると思います。

上乗せが成立した理由は会社の不当性を攻めたことが非常に大きいです。
「簡単には印鑑は押さない」という姿勢が重要です。

私と先輩は二人とも紹介予定派遣からの契約社員、そして解雇を経験しました。


その時の先輩と私の状況を元に話のダイジェストをご紹介します。




スポンサーリンク

解雇までの成り行き



私が当時勤めていた会社はある大手の警備会社の100%子会社でした。

元々、紹介予定派遣という形で、人材派遣会社からの紹介で
正規雇用を目指して入社しました。

「半年働いて良ければ正社員として入社。」
という話で、

実際の顔合わせの段階で

「是非とも正社員になっていただきたいと思います。」
という話がありました。

こういう前向きな話を事前にしてしまったことも
派遣先の行き過ぎた発言であったと思います。


最初は派遣社員として3ヶ月区切りでの更新を前提に
就業を開始した私は、とにかく仕事を覚えて
いち早く会社に貢献できるようにと、雑用だろうがなんだろうがやりました。

自分で言うのもなんですが、それなりに周りにも気に入られており、
派遣先としても「是非とも正社員としておいでよ」というウェルカムなスタンスは当分続きました。

事務所のトップである支店長が代わるまでは
親会社に吸収されるなどという話は一切聞かされることもありませんでした。




社内体制に変化



派遣会社から定期的に報告があり、

「会社(派遣先)の人の評価はすこぶる良いからその調子で頑張って欲しい」
との話を聞いてますますモチベーションを高めて働いていました。

それでも派遣社員として4ヶ月が経過すると状況は少しずつ変わってきました。

まずは事務所のトップである支店長が代わりました。

もともとこの会社は同じ支店長が何年も継続するということが無いらしく、
定期的に別の人が支店長を配属されるという
なんとも良くわからない体制をとっていました。

本社から来たという支店長になってからも私への評価は良いままでした。

ただ、支店長が代わったタイミングで親会社との合併の話が出ました。
具体的な話は全く知らされることなく、朝礼で
合併のことについて語る際には表面的に良い側面ばかりを語るので、

まさか自分がリストラに遭うとは考えもしませんでした。

この時点で私が豊富な知識を持っていれば
十分にリストラの可能性も嗅ぎ付けられたと思います。




先輩の存在



私の先輩も私と同じ派遣会社から同じ条件で
2ヶ月前に紹介予定派遣で就業を開始していました。

先輩は30代後半の男性で過去に東証一部上場企業で
バリバリ働いてきた経験などもあり、周りの評価は私よりも高く、
取引先の社長からヘッドハンティングに合うことが2度(別の会社)もあり、

仕事のレベルが高く、人当たりも良く分け隔てない接し、
人間的に成熟しており、心から尊敬できる先輩でした。

なので周りの社員からも「アイツは正社員になってもらわないと困る」
くらいの高い評価を受けていました。ですが、突然話はあらぬ方向に展開しました。



紹介予定派遣の話がこじれる



先輩が約束の6ヶ月をむかえようという3日前に、
ようやく派遣元の担当者が派遣先を訪問しました。

すると、結論は「正社員にはなれません。」という話でした。

この時点で先輩は当然ですが激怒しました。
しかし、ギリギリになってもなんの話も無いことを
こちらからあえて催促しなかったことも

作戦のうちだと先輩は後に語っていました。
これで派遣元の不手際を責めることができますからね。

つくづく会社は敵に回しても
この先輩は敵に回したくない人物だと感じました。


当初の話が事実上の破綻にしていることも問題ですし、
そんな大事な話をなぜもっと早く伝達しなかったかも大きな問題でした。

派遣元の至らなさで
いきなりの事実上の「採用の取り止め」なので
私と先輩は当時その派遣元を詐欺師扱いしていました。

派遣元が事前に派遣先から情報を仕入れていなかったことも問題でしたし、
派遣先がそのような重要な情報を派遣元あるいは私達に
伝えていなかったことも問題、


異例の事態であったからこそ迅速に報告、連絡がされるはずなのに、
一切無かったことで問題だらけになり、

事態の深刻さを認識していない管理職の能無しを露呈する結果になりました。

ですがそういったことを本社に報告するような機関も無く、
支店長の裸の王様状態であることも
大きな会社故の深く大きな根本的な問題の一つでした。




再度派遣か契約社員か



期間満了の前日にようやく代案を提案されました。

今思い返してもあまりに酷過ぎる会社でした。
最低限行うべきことも行わないと来たら
正真正銘ピンハネ業者と言われても仕方がありません。

代案は、派遣社員として再度、契約するか。
これまでの派遣先(就業先)との正規雇用として契約社員になるか。
退職するか。の三択でした。

この時点では派遣先から酷い仕打ちを受けたからといって
法的にアウトかどうかでいったらアウトではないです。


紹介予定派遣の規定では必ずしも正社員でなくても直雇用であれば、
非正規雇用のアルバイトや正規雇用の契約社員として
就業を継続すれば完全な違法には当てはまりません。

ですが、口約束ながらほとんど
「正社員として是非ともわが社に来てほしい」的なスタンスや
物言いがあったことが派遣先にとっての十分な落ち度です。




仕方が無く契約社員に



先輩が正社員になれなかったということは
私にもなれるわけが無いということは容易に想像できました。

幸運にも私は契約満了2ヶ月前に状況が暗転したことを知れたので
それほど悲観的にならずに済みました。

この手の話をよく知る人であればご存知かもしれませんが、
紹介予定派遣で派遣から正規雇用になる場合、
手取りが大きく落ちることが当たり前でした。

派遣元と派遣先との人材の買取という扱いになるため
年収の何%が抜かれるのです。

こういった派遣会社のピンハネ率の是正は問題視されています。

しかし、そんなことは知ったこっちゃ無い先輩は、
契約社員になって手取りが月5万以上も減ったことにブチギレます。




最悪の結末



先輩も私も就業先との直雇用で契約社員として6ヶ月間は雇うことになったのですが、
その約束すらも会社は破ることになります。

先輩は契約社員として4ヶ月目に、私は2ヶ月目に
本社の部長職から親会社との吸収合併に伴う合意解約という名目で
事実上のリストラを通達を受けました。

私は初めての経験で「こんなことがあるのか・・・」程度の思いしか
抱かなかったものでしたが、今思い返してみれば、

わざわざ東京の本社から愛知まできて
やけに速やかに書類に印鑑を押させたがる姿は異常で
違和感があったと感じます。

私はこの最初の通達に口約束でわかりましたと
首を立てに振ってしまいました。

先輩は断固拒否し、派遣社員から契約社員になったことで
なんで手取りが激減するのかについても抗議し、
こんな条件飲めるはずが無いと強く主張しました。




ごねボーナス発生



私はその先輩の行動に
「よくこんなことができるよなぁ。すげぇなぁ・・・」と傍観していましたが、
先輩の大奮闘によって

私も会社の提示した金額より多くの金額を受け取ることができました。
結果は和解金4980000円+上乗せ分200000円
この手の話がすべて『ごね得』かどうかはわかりませんが、

内々の話でできるだけ穏便に終わらせたかった会社としては、
私の先輩が

「こんな話は不当だし、受け入れません。
それなりの話を持ってきてくれなかったら次は裁判所で会うになりますね。」

と揺すりをかけたことが功を奏したと言えます。

素直に最初の金額でYESと首を縦に振れば、それまでのこと。

会社は利益がすべてと言っても過言ではありません。

人事異動に拒否して退職を要求するのも
会社は利益を考えてのこと。

もしその処分に不当だと思うのであれば、明確な理由と
理論武装
で勝負すれば、会社は退職金を上乗せする可能性もあります。

スポンサーリンク
関連コンテンツ一覧

関連コンテンツはこちら

スポンサーリンク